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内窓と断熱・結露~結露対策の比較 各種メリットとデメリット

窓の結露対策比較-各種メリットとデメリット

窓の結露対策として有効な手段のメリットとデメリットをご案内します。

【結露対策1】プチプチ(エアキャップ)を窓に貼る

梱包資材のプチプチを窓に貼り、結露対策とする手段です。

メリット

安価で入手もしやすく、窓に貼るだけなので特別な施工も不要です。

デメリット

貼った時の窓の見た目はよくありません。ガラス面だけでなくサッシ枠まですっぽり覆ってしまう方が結露対策としては有効ですが、そうすると窓の開け閉めも出来なくなります。また外の景色もはっきりとは見えなくなります。(目隠し効果はあり)
結露への効果としてはあまり期待出来ません。

【結露対策2】窓のガラスを交換する

断熱性能の高いガラスとして、「ペアガラス(複層ガラス)」と「スペーシア(真空ガラス)」という二種類の選択肢があります。

ペアガラスの詳しいガラス編成等はこちら

内窓と断熱・結露~防寒目的ならペアガラス!

ペアガラス(複層ガラス)に交換する場合

住宅の窓に入っているガラスが1枚板のガラスである場合、断熱性能の高いペアガラスに交換することでガラス面につく結露を軽減することが可能です。
ペアガラスは、通常12mm以上の厚みがあります。通常の住宅のサッシは9mm開口というタイプがほとんどで、9mm以上のガラスを入れることができません。

そこでアタッチメントを使います。下図でご説明しますと左の写真が今ある窓のサッシ枠です。障子枠本体には、9mm厚以下のガラスしか入りません。そこで右図のようにアタッチメントを噛ませることで分厚いガラスを納められます。

ペアガラスにした場合のメリット

ガラスが複層構造になることで断熱性が上がり、結露が減少します。
ガラスを外してアタッチメントをつけ、新しいガラスを入れるだけなので施工時間は比較的短くてすみます。手慣れた職人であれば交換作業自体は1ヶ所数十分もかからないかと思います。ただ、DIYでガラス交換を行うことは難しいです。

ペアガラスにした場合のデメリット

この手段は窓ガラスの断熱性能はぐっと上がりますが、アルミ製のサッシ枠はそのままなので、枠の金属部につく結露は減らすことはできません。
ガラスが二枚あるペアガラスになるためサッシの重さが変わります。サッシ開け閉めの時に重いと感じるかもしれません。
またサッシ自体の厚みが変わりますので、雨戸や網戸が使えなくなる場合があります。

参考価格:1窓およそ11万円ほど(ガラス:Low-Eペアガラス テラスタイプ1800×1800mm・施工費含む)

スペーシア(真空ガラス)に交換する場合

スペーシアは、真空層を持つ高断熱真空ガラスです。3mmのガラス2枚の間に0.2mmの真空層があり、これをマイクロスペーサーで保持しています。

スペーシアに交換した場合のメリット

ガラスの厚みが6.2mmのため、住宅用のサッシの9mm開口にそのまま入れることができます。アタッチメントを使わず交換することができるので、窓のガラス自体の面積は小さくならず、網戸や雨戸も今と同じように使えます。また断熱性能は、1枚板のガラスのみの時と比べて4倍以上と圧倒的に上がります。真空層があるため、防音性能も期待できます。

スペーシアに交換した場合のデメリット

このガラスもペアガラスと同様に重量があります。窓の開閉時、それまでよりも重さを感じることがあるかもしれません。また価格の面で、スペーシアはガラスそのものがとても高価です。

ガラスをスペーシアにしても、もともとの金属のサッシ枠は変わらないので、やはり窓枠は結露が出てしまいます。

参考価格:1窓およそ18万円ほど(テラスタイプ1800×1800mm・施工費含む)

【結露対策3】カバー工法でサッシそのものを交換する

カバー工法と呼ばれる施工手段で、今ある窓枠はそのまま、サッシを交換する方法です。
これだとサッシ枠ごと樹脂窓に交換できるため、枠の結露も減り、断熱効果もアップします。

サッシ交換のメリット

窓枠ごと新しく樹脂製のものになるため、窓全体の断熱性能がアップします。ガラスだけの交換と異なり、窓枠も結露しなくなります。

施工時間は1窓およそ半日ほどで、外壁を壊すこともなく、室内側から施工が可能です。

サッシ交換のデメリット

今ある窓枠の上に新しい窓枠をかぶせて施工するので、ガラス面積がそれまでの窓より少し小さくなります。設置の難易度が非常に高いためDIYでの取付けは困難です。また施工費も他の方法に比べると高額なものになります。

参考価格:1窓およそ16万円ほど(ガラス:ノーマルペア テラスタイプ1800×1800mm・施工費含む)

【結露対策4】内窓を設置する

内窓を設置することで、室内と室外に空気層ができます。この空気層が室内の温かい空気を逃さないので、内窓の断熱効果は抜群です。断熱効果が上がることによって外窓が冷えにくくなるので、冷えたところに集まる結露が大幅に減少します。やはり人が住まう状態で結露を完全に無くすことは内窓でも難しいのですが、毎日拭き掃除をしなければならないようなレベルの水滴はつかなくなります。施工時間は1窓おおよそ30分~1時間程度です。

参考価格:1窓およそ6万円ほど(ガラス:ノーマルペア テラスタイプ1800×1800mm DIY取付けの場合)

内窓のメリット

断熱性能とかかる費用の比較として、最もコスパが良い手段になります。内窓に入れるガラスに応じて結露防止、断熱、防音など様々な用途に使えます。またDIYも可能なので、施工費をかけずに設置するのもオススメです。室内側に新しく窓ができるので、内窓の窓枠の色を変えることでお部屋の印象も変わりますし、古い窓が美しくなる効果もあります。

内窓のデメリット

窓の数が増えるので、お掃除がやや大変になります。また窓の開け閉めを二回しなけばいけません。
内窓自体の重量がかなりあるため、取り付け場所にも強度が必要になります。窓周辺の素材、造作によっては内窓が設置できない場合もあります。

結露対策おすすめNo1は?

内窓クラブの結露対策おすすめNo1は『【結露対策4】内窓を設置する』です。
内窓はお手入れの手間・見栄え・コスト面、導入の手軽さの面でとてもバランスが良い商品です。
また、DIYで自分で取付けていただくことが可能です。
DIYなら施工費もかからず、商品代だけで高性能な内窓をお部屋に取り付けていただけるので、コストパフォーマンスもさらによくなります。

DIYの場合は、お客様に窓を採寸して頂き、サイズに応じてオーダーメイドで内窓を制作する形になります。
採寸・お取り付けについて、動画やホームページでも詳しくご案内しております。ご参照ください。
(関連記事:採寸の極意教えます/取り付け方法

初めてだと不安…という方は、内窓DIY教室を無料で開催していますので是非ご参加ください。
教室の開催概要についてはこちらをご覧ください。
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