引き違い窓の採寸の極意教えます
本記事では、内窓(引違いタイプ)の採寸方法についてご案内します。手順に沿って進んで頂ければ、ご自身で内窓の採寸が可能です。
採寸に必要な道具
採寸に必要な道具
- 必須金属製メジャー
コンベックス等の金属製メジャーをご用意下さい。
内窓の採寸には、立ち性能に優れたテープ幅の広い金属製メジャーがおすすめです。
- 必須筆記用具・メモ
採寸した数字をメモする筆記用具をご用意下さい。寸法の記入には「現場調査シート」をご利用頂くと便利です。
現場調査シートはこちらからダウンロードできます。
あると便利な道具
- あると便利曲尺(かねじゃく)
窓枠の奥行きを測る際にあると便利です。100円ショップでも販売しています。
- あると便利水平器
窓枠の傾きを確認する際にあると便利です。100円ショップでも販売しています。
- あると便利マスキングテープ
窓枠のサイズを確認する際にあると便利です。100円ショップでも販売しています。
採寸の極意
1.横幅の採寸
内窓は今ある窓枠の内側に取付ける商品です。
横幅の寸法は、窓枠の最小値を確認するために「上段~下段」までの3ヶ所以上を必ず実測してください。窓枠は建物の状態により歪みや傾きが発生しています。歪みや傾きのある窓枠に内窓を取付けるためには、内窓の製作寸法は窓枠の最小寸法で製作する必要があります。
※ご注文した内窓の寸法が窓枠の最小寸法より大きい場合、窓枠内に内窓が納まらなくなる恐れがあります。
2.高さの採寸
内窓は今ある窓枠の内側に取付ける商品です。
高さの寸法は、窓枠の最小値を確認するために「左側~右側」までの3ヶ所以上を必ず実測してください。窓枠は建物の状態により歪みや傾きが発生しています。歪みや傾きのある窓枠に内窓を取付けるためには、内窓の製作寸法は窓枠の最小寸法で製作する必要があります。
※ご注文した内窓の寸法が窓枠の最小寸法より大きい場合、窓枠内に内窓が納まらなくなる恐れがあります。
3.有効寸法(窓の奥行き)の採寸
有効寸法が70mm未満のときは!
有効寸法が70mm未満のときは、ふかし枠の取付けをご検討ください。
ふかし枠[オプション]を採用して内窓を取付ける
「ふかし枠」を窓枠の先端に取付けることで、有効寸法の延長ができます。採用したふかし枠のサイズ(4タイプ:20/40/50/70mm)分、内窓をクレセントから離して取付けることで、クレセントの干渉を防ぎます。
「ふかし枠ってなに?」 「ふかし枠は必要なの!」 「ふかし枠はどこに付けるの?」 激安内窓クラブでは、このような内窓インプラスのふかし枠(有償品)に関するお問い合わせをいただきます。 この記事では、内 ... 続きを見る 内窓インプラスのふかし枠は、窓枠の奥行き寸法を延長させるオプション部材です。 ふかし枠は、窓枠の四方(上下左右)に取付けますが、窓の納まりによっては、窓枠の三方のみに取付ける場合もあります。 この記事 ... 続きを見る内窓のギモン~ふかし枠ってなに?【どんなもの?どんな時に使うの?】
内窓Howto~ふかし枠ってなに?【四方ふかし枠・三方ふかし枠とは?】
採寸サポートテクニック
1.マスキングテープで簡単に測る!
その 1
マスキングテープを使って簡単採寸!
マスキングテープを使えば、高さや横幅のある大きな窓でも簡単に実測することができます。
こんな方におすすめ
- 高い位置に目線が届かない!
掃出し窓など高さのある窓を測るとき、視線が目盛りの位置とズレてしまうので、正確に寸法を読み取ることが難しい。
- 測る距離が長く、メジャーが曲がってしまう!
メジャーが水平・垂直にならなかったり、途中で折れ曲がってしまったりと実測が難しい。
- メジャーの曲がった部分の目盛りが読みづらい!
メジャーを折り曲げて測るとき、どこで寸法を決めたらよいかわからない。
実測の手順
step.1
横幅(W3)の位置を例にご紹介します。
窓縦枠の左隅にメジャーの先端を押し当て、実測する方向にメジャーを伸ばしていきます。step.2
キリのよい目盛りの位置にマスキングテープを貼り、しるしをつけます。
※ここでは窓枠の左隅から1000mm(100cm)のところにしるしをつけています。
※横幅のある大きな窓の場合は、複数箇所にしるしをつけて実測してください。step.3
今度は窓枠の右隅からしるしまでを実測します。しるしの左と右を合計し、実測寸法とします。
上段も同様に実測します。
※W3位置の実測寸法は、右側が1000mm(100cm)+左側が500mm(50cm)=合計1500mm(150cm)となります。
中段位置の測り方
step.1
上段・下段でしるしをつけた位置を利用して、上と下のしるしをつなぐようにまっすぐマスキングテープを貼ります。
step.2
縦枠の中段付近(キリのよい目盛りの位置)でしるしをつけます。
右の縦枠にしるしをつけたら左側の縦枠も同じ高さでしるしをつけます。step.3
縦枠のしるしをつなぐように横方向にまっすぐマスキングテープを貼ります。
step.4
左の縦枠から縦のしるしまでを計測します。次に右の縦枠からしるしまでを計測したら、左+右を合計し、実測寸法とします。
左右に分割することで実測する距離が短くなり、メジャーを伸ばし過ぎて折れ曲がったりすることがなく、計測しやすくなります。
横幅の実測を例にご紹介させていただきました。高さの寸法も同様の手順で実測することができます。分割することで長い距離を簡単に測れ、手元の見やすいところで目盛りを見ることができます。ぜひチャレンジしてみてください!
2.窓枠補正で歪みのある窓枠を攻略!
その 2
3mm以上の寸法差があるときは窓枠補正で攻略!
歪みの大きい窓枠の場合、窓枠補正を前提に内窓の取付けを検討します。
こんな方におすすめ
- サイズを間違えず安全に取付けたい!
- 内窓のサイズを決めるのに迷ってしまう!
歪んだ窓枠と内窓設置のイメージ
画像は窓枠の歪みの一例です。
窓の歪み方により最小値の位置が異なります。
内窓の寸法は、実測した寸法の最小値でご注文ください。
歪みの大きい窓枠の場合、その内側で真四角の枠を納めるイメージをすると窓枠補正の必要箇所(すき間が生じる位置)がわかりやすくなります。
歪んだ窓枠でも、窓枠補正を前提に横幅・高さ寸法の最小値で内窓をご注文すれば、「窓枠内に内窓がはいらない!」という問題を回避できます。
窓枠補正が必要な歪みの寸法差
寸法差が3mm以内の場合
横幅(W1~W3)や高さ(H1~H3)の寸法差がそれぞれ3mm以内の場合、窓枠の補正は不要です。
内窓の枠は、窓枠に沿って取付けます。
寸法差が3mm以上の場合
横幅(W1~W3)や高さ(H1~H3)の寸法差がそれぞれ3mm以上の場合、窓枠の補正が必要です。内窓の枠が真四角に取付けられるようすき間を補正します。
すき間の補正方法については以下の記事をご覧ください。
内窓Howto~【内窓インプラス】寸法差のある窓枠に取付ける方法
「窓枠の寸法を測ったら左右で寸法差があったんだけど・・・」 「窓枠に寸法差があるけど内窓インプラスって取付けられるの?」 「寸法差のある窓枠に内窓インプラスはどのように取付けるの?」 激安内窓クラブで ...
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内窓Howto~窓枠に歪みがある場合【1.補正方法】
家の築年数がある程度経つと、窓の枠が歪む事があります。 内窓の採寸時には、窓枠を何箇所か測って一番短い寸法を採用して頂くようお願いしておりますが、上下または左右で5mm以上の誤差が出る場合は、実際に内 ...
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3.内窓の取付け位置を見極める!
その 3
既存サッシのクレセント(鍵)の位置を把握すれば、安全に内窓を取付けることができます。
こんな方におすすめ
- なるべく既存のサッシに近づけて内窓を取付けたい!
- 奥行きの測り方がよくわからない!
クレセントの干渉を確認する
クレセントの干渉とは、内窓の取付け位置が外窓に近いときに外窓クレセントが内窓と干渉し施錠・解錠できなることです。既存サッシ枠の中心からクレセント内側までの距離を確認します。この距離が大きければ外窓のクレセントは内窓に干渉しません。詳しくは以下の記事をご覧ください。
内窓Howto~クレセントの干渉を確認する
本記事では、内窓の取付けをご検討中のお客様にクレセント(外窓の鍵)の干渉についてご案内いたします。 クレセントの干渉を確認する クレセントの干渉とは 重要! クレセントの干渉とは、内窓の取付け位置が外 ...
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内窓クレセントの位置を指定する
内窓はご注文の際にクレセントの位置が指定できます。 本記事では、内窓のクレセント位置指定についてご案内いたします。 内窓のクレセント位置を指定する方法 内窓はクレセントの位置指定ができるんです! 内窓はご注文の際にクレセントの位置が指定できます。 クレ ... 続きを見る
クレセントの位置指定をご希望のお客様は、クレセント位置を測定してご注文してください。
内窓Howto~内窓クレセントの位置を指定する方法