高気密住宅の防音は換気口から音が入ってくることがある?!
「話し声」などの空気を伝わってくる音の防音には内窓が効果的
お悩みの騒音が、所謂「空気音(※話し声・ペットの鳴き声・室外からの騒音など)」と呼ばれる空気を伝わって部屋に侵入してくるものであれば「内窓」の設置でこれを大きく軽減することが可能です。
もしも騒音対策として内窓をご検討いただく場合は、こちらのページを参考に、防音に適したガラス仕様の内窓をお選びください。
空気音の時は内窓だけでは防音にならないことも
ご自宅の室内側・室外側に以下のような換気口がついていないでしょうか。
こちらは部屋の内外を結ぶ単なる穴ですので、この穴に何もしていない状態だと、お悩みの騒音をそのまま素通してしまいます。
当然、音の通り道となる通路をそのままにしては、内窓は本来の防音性能を発揮できません。
換気口から入ってくる音の防音はどうすれば良いのか
「防音の基本は音の通り道を塞ぐこと」です。
ではこの換気口の穴を塞いでしまえば良いのでしょうか。
結論としてはノーです。
換気口は意味なくついているのではありません。屋内の空気環境を正常に保ち、カビやダニ、シックハウス症候群をふせぐために換気口はついているのです。これをむやみに閉めてはいけません。
では諦めるしかないのでしょうか。
いいえ。
まだ、換気口という通路の構造を変え、通ってくる音を減衰させる「吸音」という方法があります。
換気口の防音対策「吸音」
もしも、お住いの壁面に換気口がある場合、まず室内側のカバーを開けてみてください。
中に何も入っておらず、外が見えたらその換気口は防音的には未処置の状態です。
もしも住まいの防音性能を向上させるのであれば、まずこの換気口にダクト用の吸音材を詰め込んでください。
その状態で騒音の軽減状況をご確認ください。
300円位のレンコン状のスポンジが吸音材です。色々なメーカーが販売しています。
※別会社が運営するスポンジ吸音材販売サイトに移動します
スポンジ吸音材により音が小さくなるイメージ
吸音材使用時の注意
吸音材を使用するときは、以下の点に注意してください。
ダクト穴の大きさによって合う吸音材が異なりますのでご注意下さい。
ダクト穴の大きさが合わず、隙間が空いてしまうと音の通り道になってしまい防音効果が得られない場合があります。
換気口カバーを無理やり外さないでください。
換気口は室内側のカバーが手でカパッっと外せるようになっているはずです。
換気口カバーが壊れる原因になりますので、開かない時は無理に外さないでください。
壁厚によっては2個ほど詰めるとより効果が望めます。
壁厚(ダクトの奥行)にもよりますが、穴一か所に2個程度詰めるとより効果が望めるようです。
どうですか?結構静かになりませんか?
換気口に吸音材を詰めた状態で、悩みが解消しないレベルで騒音が部屋に侵入してくるのであれば、次はいよいよ透明5㎜ガラスや防音合わせガラスなどの防音仕様の内窓を検討いただければと思います。