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内窓をもっと知る~ツインカーボを使った手作り内窓【断熱効果・メリット・デメリット】

ツインカーボの断熱効果

「部屋が冷えるので、内窓をつけて寒さ対策をしたい」

「窓が結露でびしょびしょになるのでどうにかしたい」

お住まいの地域にかかわらず、こうした断熱・結露にお悩みの方は数多く、ご相談をよく頂きます。
その場合、私たちは通常リクシルやYKKAPなどメーカー製の内窓をおすすめしておりますが、費用的な点から、ツインカーボやプラダンを使用した内窓をご自分で作って設置しておられる方もいるようです。

ツインカーボとは、「ポリカ中空ボード」とも呼ばれる、丈夫なポリカーボネート製の中空構造パネルです。
2枚のポリカシートの間にストローのような独立した空気層を持っており、通常のポリカ板に比べ断熱性が高いのが特徴です。

透明性が高く、非常に丈夫でありながらカッターなどで楽に加工が出来るため、一般的に手作りで内窓を作る場合はこのツインカーボがよく使用されています。

またさらに安価にすべく、ツインカーボの代わりにプラスチックダンボール(通称:プラダン)を採用する方もいるようです。

プラダンは本来、梱包や養生用に使われる保護材で、素材は樹脂です。
構造はツインカーボと似た複層構造になっていますが、ツインカーボよりかなり柔らかいため、開け閉めする窓に対してはゆがみ、反り、ヘタリがあるため不向きです。

今回は、プラダンではなくツインカーボの内窓について言及したいと思います。

 

ツインカーボを使った内窓はどんなもの?

ツインカーボDIY内窓に必要な部材

ツインカーボ

まずはツインカーボ内窓の材料などを見ていきましょう。
ツインカーボはホームセンターなどで購入できます。
畳1枚分くらいののサイズ(H1,820×W910mm)が1枚3千円ほどで販売されています。
高さが1,800mmを超えるような大きい窓に対しては、重さによりツインカーボが反ってしまい、窓と窓の間に隙間ができてしまいます。
大きいサイズの内窓を作る時は、アルミ製のコの字レールやL型アングルなどでフレーム補強をするなど工夫しているようです。

内窓用プラレール、プラ枠

内窓用プラレール・プラ枠
1つの内窓に使う枠を一つにまとめて販売しているメーカーもあります。
その場合は上図のようなレールがまとめて入っています。
ポリカを支えるフレームが4本、障子が走る上下レールが2本と、戸当りの横カバーが左右分2本入っています。
必要に応じてセットで揃えたり、またそれぞれをバラで購入することもできるようです。

このフレームにツインカーボをはめこんで窓の形にします。
そうして出来た窓を左右に滑らすレールを今ある窓の内側に固定して、窓をはめ込めばツインカーボ内窓の完成です。

 

ツインカーボ内窓の断熱性能

ツインカーボ自体の熱貫流率

ツインカーボの製造メーカーの旭硝子は、ツインカーボの断熱性能の指標となる「熱貫流率」を公表しています。
(※熱貫流率=熱の伝わりやすさを表す数値。数字が小さい方がより断熱性能が高い。単位は/W/m2・K)

ツインカーボ熱貫流率

このデータによると、内窓に採用されるツインカーボ4mm厚の熱貫流率は「4.0」となっています。
これがどれくらいの数値かと言いますと、下図をご覧ください。

断熱性能グラフ

こちらは、LIXILの内窓インプラスに採用されているガラスの性能数値を、断熱性能の大きい順に並べたものです。
一般的な住宅に使われている1枚板のガラスの熱貫流率は6.0。
通常のペアガラスの熱貫流率は2.9となっています。
ツインカーボの断熱性能は、1枚板のガラスより高く、透明ペアガラスより低い、ということになります。

これは端部を密閉した場合のデータです。(旭硝子ツインカーボカタログより)

ツインカーボは断熱性を確保するために、ストロー状になっている端部の両側を塞ぎます。
上下の端部が開放された状態のままだと、ストロー状の空気層の内部に冷気が入り込んでしまい、断熱性能を大きく低下させてしまうのです。

空気層に断熱効果を持たせる際は必ず、テープなどで密閉して、動かない空気層を作ってやる必要があります。
テープは粘着度が高く、水気に強いアルミテープが良いようですが、ない場合は厚手のセロハンテープなどでしっかり塞ぎましょう。
この際、ツインカーボの切断面がキレイにカットされていないと、テープを貼った際に裂けやすくなりますので気を付けましょう。

断熱性能的には、決して悪い素材ではありませんね。
きっちり隙間なく窓を覆えれば、ツインカーボの手作り内窓は、良い断熱や結露への対策になると思います。

ツインカーボ内窓のメリット、デメリット(メーカー製内窓との比較)

メリット

部材にかかるコスト面では
「枠セット+ツインカーボ」でおおよそ1窓7,000円~14,000円程度と
インプラスなどのメーカー製の内窓に比べて初期費用は三分の一程度です。

また、既存の窓枠にネジ穴を開けなければならないメーカー製内窓は、原状復帰が求められる賃貸物件に取付ける場合、大家さんの許可が必要になります。

しかしツインカーボの手作り内窓はとても軽いため、ネジを使わずに両面テープで固定が出来るため、窓枠を傷つけることなく設置できます。
使わなくなったら両面テープを剥がせば元通りです。

賃貸物件であっても、大家さんや管理会社に相談することなく設置ができるのは大きなメリットではないでしょうか。

また、リクシルやYKKAPなどのメーカー製内窓は、窓枠の奥行きが70mmなければ設置できません。
しかしツインカーボの手作り内窓は、プラスチックレールの幅30mmがあれば設置できます。

窓枠の奥行が十分になくても、奥行き延長のための工事やふかし枠などの追加部材を使わずに設置ができるところもメリットです。

デメリット

ツインカーボはガラスに比べると強度が小さい素材です。
このため、ある程度のサイズ以上になると自重でしなりやたわみ、反りを発生させてしまいます。
仮に最初は反らずに組み立てられても、2~3週間程度時間が経つと、ツインカーボにたわみや反りが発生し、窓と窓の間に大きな隙間が出てしまいます。

内窓は、窓内外の空気を完全に遮断してはじめて断熱効果を発揮します。
当然、窓に隙間ができてしまうと、その分断熱効果は薄くなります。
特に人が出入りできるくらいの窓サイズになると、ほぼ例外なくツインカーボには、たわみや反りが出ます。

一般的なプラスチック製のレールとツインカーボだけではこれを解決できないため、大きな窓用にツインカーボ内窓を付ける場合は何かしらの、たわみ防止の補強をしないといけません。
ツインカーボの縁にフレームとしてはめられるアルミ部材等があればそれを支えにして反りをある程度、たわみを解消できるようですが、やはりガラスを使ったメーカー製の内窓とは違い、開け閉めの際に少しずつ、狂いが生じてきます。
そのままでは断熱性能はもちろん、開け閉めにも支障が出るため、再組立てや部材交換などのメンテナンスが、毎シーズン必要になります。
これはちょっと面倒ですし、設置後に追加でお金がかかるのは嫌ですよね。

ツインカーボの手作り内窓とメーカー製内窓の「構造の違い」についてはこちらで詳しく説明しています。

ツインカーボ内窓の見た目について

見た目については、やはり手作り感が出ます。
プラスチックレールなども、元々枠状に組み立てることは想定していないので、どうしても突合せ部分などはチャチな感じになってしまいます。
ついでに見た目で言えば、手作り内窓はモールやレールの色がほとんど選べないところもマイナス点です。

ツインカーボはプラダンに比べれば透明性はありますが、中空構造のため、リブの縦線が入りますのでガラスのような透明度はありません。
窓からの景観はある程度損なわれます。
但し、内窓を目隠しとして使う方もいると思いますので、これは必ずしもデメリットではないかもしれませんね。

ツインカーボは概ね910×1820mmくらいのサイズが一般的で、通常はこれをカットし、縦して窓にしますが、窓1枚がこのサイズを超える場合は一気に難易度が上がります。
並べて連結するにしても、少しでもツインカーボ通しがズレて隙間が出来れば、一気に気密が落ちてしまうため加工と補助部材を工夫しなければなりません。

上記のデメリットを全て解消するものとして、私たちはリクシル内窓インプラスのフレームのみ(ガラス無し)の販売もおこなっておりますので、ぜひご検討下さい。

激安内窓クラブ インプラスのフレーム販売

ツインカーボの手作り内窓のまとめ

  1. メーカー製の内窓がつけられないような木枠の奥行が70㎜以下の場所にも設置が可能です。
  2. 両面テープでの固定ができるので賃貸などの退去時に原状復帰が必要になる場合は有効です。
  3. 気密性(=断熱性能)はある程度確保できますが、定期的なメンテナンスが必要になり、部材交換のたびに数千円のコストがかかります。
  4. 初期費用ではメーカー製内窓より安いですが、もしも長期間使用することを考えれば、結果的にはメーカー製内窓の方がコストとして優秀です。

リクシルやYKKAPのメーカー製内窓は初期費用は大きなネックになっているようですが、設置後のメンテナンスが要らず、最低でも十数年以上使える点を考えれば費用全体では安く済みます。
性能面でも、やはりツインカーボの内窓よりもメーカー製内窓の方が優れた断熱性能を持っていますので、私たちとしてはリクシルのインプラスやYKKAPのプラマードUなどの窓メーカーの内窓をおすすめします。

さらに、メーカー製内窓は断熱性能を上昇させるアルゴンガスという断熱ガスをペアガラスの内部に封入したものも選べます。
期間限定ではありますが、私たちはリクシルのインプラス、YKKAPのプラマードUという内窓でアルゴンガス無料アップグレードキャンペーンも行っておりますので、そちらも検討下さい。

アルゴンガス入りキャンペーン
インプラス アルゴンガスキャンペーン

プラマードU アルゴンガスキャンペーン

内窓インプラスはいくら位?
サイズがわかれば、内窓のお見積り金額がHP上ですぐにわかる見積もりフォームがございます。
こちらのバナーからご確認ください。

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