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徹底比較!インプラスVSツインカーボ内窓(自作内窓) 断熱性能を比較!その2

当ページはリクシルの内窓専門の通販サイト「激安内窓クラブ」が作成する内窓についての続き記事です。
前記事は下記の「その1」をご覧下さい。
徹底比較!インプラスVSツインカーボ内窓(自作内窓) 断熱性能を比較!その1
徹底比較!インプラスVSツインカーボ内窓(自作内窓) 断熱性能を比較!その2今はここの記事

 

どちらの内窓の「枠材」が隙間風を通しにくいか

次に「枠材」の検証をします。

メーカー製内窓の枠材は、面材と同じリクシル社のインプラスを使用しました。

自作内窓のプラスチック製の「枠材」は、ホームセンター等でおなじみの右下写真のようなものを使用します。

リクシル社の「インプラス」自作内窓

今回の検証内容は「隙間風の通しにくさ」ですので、比較するのは「枠材」の隙間風を防ぐための仕組み(構造)になります。

「枠材」を比較するには、「枠材」の構成を知っておく必要があります。

内窓の構造

メーカー製内窓も自作内窓も枠材の基本的な構造は変わりません。

面材を支えるために面材の上下左右を囲う「框(かまち)」と、面材を組み込んだ框の開閉をサポートする「取付枠」です。

内窓の部位の名称


内窓部材名称

・面材(ガラスやポリカなど)を囲っている枠部分が「框(かまち)

 ・面材を組み込んだ框の開閉をサポートする「取付枠

 

「枠材」を構成する「框(かまち)」と「取付枠」がそれぞれ備えている隙間風対策の有無や、性能の高低で優劣を付けていきたいと思います。 

では「框(かまち)」から見ていきましょう。

框(かまち)部分

ガラス(面材)と框が密着していて隙間がありません。パッキンはあるもののポリカ(面材)と框が密着はしておらず、隙間があります。

 

注目部分

中央の召し合わせ部分を見てみましょう。

 

インプラスは、召し合わせ部分の気密パッキンによって障子同士の隙間がありません。写真ではわかりにくいため、パッキンをめくってみました。このパッキンが隙間を埋め、部材同士を密着させて風を通さない働きをします。自作内窓は、召し合わせにパッキンがないため障子と障子の間に隙間があります。
当然、この隙間から風は入ってきます。

注目部分

上下の框部分を見てみましょう。

インプラスの上框(うえかまち)部分自作内窓の上框部分
インプラスの下框(したかまち)部分自作内窓の下框部分

メーカー製内窓インプラスには、隙間ができる可能性のある全ての部位に、気密性を確保するためのパッキンがついています。

一方自作内窓の方は、中空ポリカの框となるフレーム内にのみパッキンが付いておりますが、框同士の密着を保持するためのパッキンは備わっていないため、自重によるソリやたわみで、どうしてもある程度の隙間ができてしまうようです。
※大きな窓になると1cm以上の隙間ができることも珍しくないようです。ネット上を見ると皆様、この隙間を小さくするために、たわみ防止の補強を工夫されているようです。

また、インプラスについている気密パッキンは、枠材同士が密着してはじめて隙間風を遮断するので枠材自体が歪んでは意味がありません。この歪みを防止するのは枠材の「強度」です。

強度について比較するために、枠材部材の構造を見てみましょう。

正面から見た框の太さ
框の断面のサイズ

インプラスの框には、重いガラスを支えるため、丈夫なスチールの芯材が入っています。この金属の芯材が枠材のたわみを抑える働きをするため、重量のあるガラスが入っていても枠が歪みません。そのため、気密パッキンがしっかり噛み合って隙間を塞いでくれるのです。

一方自作内窓の框には芯材がありません。このためある程度の大きさになると、自重に耐えられず、ソリやたわみが発生する恐れがあります。

このように枠材の「框部分」の強度については、インプラスの方が優れています。隙間がないので当然、インプラスの框部分から風は入ってきません。

同様のことは枠材の「取付枠」にも言えます。

取付枠部分

インプラスの取付枠自作内窓の取付枠

注目部分

取付枠について見てみましょう。

インプラスと自作内窓の枠

写真のように、インプラスの取付枠には上下左右全て、取付面側(木枠側)に気密パッキンがついています。

また縦枠には面材をはめ込んだ左右のガラス戸のくわえ込み部分にも気密パッキンがついています、

このように、インプラスの取付枠には「隙間を作らない仕組み(気密パッキン)」が徹底されています。

一方の自作内窓については、気密パッキンは付いていないため、取付枠と框の間には隙間が出来てしまいます。

以上のことから、枠材の「取付枠部分」の隙間風対策についても、メーカー製内窓のインプラスの方が優れているようです。

「枠材」を構成する「框」と「取付枠」の隙間風対策は、いずれもメーカー製内窓に軍配があがりました。

この結果、ここで検証するどちらの内窓の「枠材」がより隙間風を通しにくいかという問いに対する回答は、「メーカー製内窓の方が優れている」となります。

 

まとめ

①どちらの内窓の「面材」が(外気温が下がっても)より冷たくならないか→メーカー製内窓(インプラス)

②どちらの内窓の「枠材」がより隙間風を通しにくいか→メーカー製内窓(インプラス)

①、②ともにメーカー製内窓(インプラス)の方が優れていましたので、断熱性能はメーカー製内窓(インプラス)の方が高いという結論になります。

 

今回は、あくまで断熱性能にのみ焦点を当てて比較をしてみました。

私たち激安内窓クラブは、自作内窓を否定するつもりは一切ありません。

今回の比較をするにあたり、初めて自作内窓を作成してみました。部材を一つ一つ計測しながら切り出して、どこかはみ出したらまた削ってというDIYならではの作り上げる楽しさは、ビスを数カ所回すだけのメーカー製内窓にはないものがありました。

じっくり時間をかけて作り上げるスタイルの方、ゼロから作り上げた達成感を味わいたい方には自作内窓は悪くはないかと思います。

↑ポリカのカットに失敗して取り返しのつかない感じになった様子

私たち激安内窓クラブは、メーカー製内窓のインプラスを取り扱っております。

窓辺の寒さや結露にお困りの方は是非ご検討下さい。

 

当ページはリクシルの内窓専門の通販サイト「激安内窓クラブ」が作成する、内窓についての続き記事です。
前記事は下記の「その1」をご覧下さい。
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