窓からの騒音を抑える内窓インプラスの仕組み
内窓インプラスは、外窓の内側に取付ける気密性の高い(JIS規格の気密性A-4等級)樹脂製の窓です。二重窓の構造にすることで音に対する障壁を二重にし、外窓との間に生まれる「空気の層」も音の出入りを遮断します。
室外からの騒音や室内からの 音漏れは体感で半分以下になります。
窓の防音に適したガラス
防音対策にはどんなガラスがいいの?
窓から入ってくる騒音は、隙間からの音を遮断しても、ある程度の音はガラスを通り抜けて部屋の中に入ってきます。ガラスは厚みや構造によって通しやすい音、通しにくい音が異なりますので、騒音に強いガラスを選ぶことが重要です。
内窓インプラスはお困りの音に合わせて、組込むガラスを選べる商品です。お困りごとの音に強いガラス選ぶことで、内窓インプラスは高い防音効果を発揮します。
窓の防音対策に不向きな「ペアガラス」
内窓インプラスで窓の防音対策を考えるのであれば、組込むガラスは厚い方が防音性能が高くなりますが、中低音域の周波数 では「ペアガラス」はおすすめできません。
その理由はペアガラスの構造です。
騒音のお悩みで最も多く寄せられるのは、車や電車、人の声などの中低音域の周波数(200Hz~800Hz )の騒音です。一般的な住宅に使われている最も薄い透明3mmガラスと透明ペアガラスを比較すると、この中低音域の周波数では透明ペアガラスの方が防音性能が下回ります。
ペアガラスは、同じ厚さの2枚のガラスで空気を密閉した構造になっています。低音域ではこの密閉された空気をバネとしてガラスどうしが共鳴を起こし、著しく防音性能が低下します。この低音域で発生する共鳴現象を「低音域共鳴透過現象」と呼びます。
この特性から低音域の周波数の防音対策には、断熱用のペアガラスは不向きであると言えます。
ただ、内窓インプラスを断熱目的で取付けたい方も多いはずです。そのようなときは、防音と断熱両方の対策ができる「防音高断熱ペアガラス」をおすすめします。
「防音高断熱ペアガラス」は、Low-E3mmガラスと5mmガラスの異なる厚さのガラスを組合わせた構造です。異なる厚さのガラスを用いることでガラスどうしの共鳴現象を抑えることが出来ます。
最も防音効果に優れている「防音合わせガラス」
ガラスの特性として、「低音域共鳴透過現象」の他にもう一つ防音性能が落ちる現象があります。
どのような厚さのガラスでも、ある特定の高さの音で振動し、防音性能が低下するという現象です。この現象を「コインシデンス効果(☆)」と呼びます。「透明3mmガラス」であれば4000Hz前後、 「透明5mmガラス」の場合は2500Hz前後の高音域で防音性能が大幅に低下します。
「防音合わせガラス」の場合は、2枚の板ガラスの間に柔らかい遮音フィルムを挟み込み圧着して合わせガラスの構造にすることにより、ガラスの振動を極力抑えて防音性能の低下を防いでいます。
「防音合わせガラス」が最も防音効果に優れているのは、どの音域でも防音性能が低下しないことが理由となります。
低音域から高音域までオールマイティな音の防音対策を望むのであれば「防音合わせガラス」が最も優れたガラスです。
特定の音への防音対策であれば、透明5mmガラスでも十分である場合もありますので、お困りの騒音に合わせたガラスをお選びください。
窓の防音対策!内窓インプラスのおすすめランキング
窓の防音対策に内窓インプラスを取付けたいけれど、どのタイプを選べば良いか分からない…という方も多いと思います。
本記事では、窓の防音対策におすすめの内窓インプラスをランキング形式でご紹介します。
内窓インプラスで窓の防音対策をしたい方は、是非チェックしてみてください。
第1位:防音合わせガラスタイプ
断熱性能
ガラス構成 | 3mmガラス-0.8mm防音特殊フィルム-3mmガラス |
価格の目安 ※2枚引違い窓の商品代 | 小さい窓:63,954円(税込) 大きい窓:111,408円(税込) ※サイズ:小さい窓(W)1,300mm×(H)1,200mm ※サイズ:大きい窓(W)1,800mm×(H)1,800mm |
騒音別の防音効果のグラフ
「防音合わせガラスタイプ」は、2枚の透明な3mmガラスの間に防音用の特殊中間膜フィルムを挟み、圧着させたガラスを組込んだ内窓インプラスです。内窓DIYポータルが販売する内窓インプラスの中では、最も防音性能の高い商品です。
防音フィルムを挟むことで音によるガラス面の振動・共鳴を抑え、音を伝えにくくすることに特化したガラスです。 低音域から高音域まで、音域全体に渡り遮音効果を発揮しますので、ピアノやギター等の楽器の防音対策としては非常に効果があります。 合わせガラスなので、万一割れても破片が飛散・脱落しにくい構造です。
また中間膜は、耐貫通性も高いため防犯にも効果的です。 中間膜は、紫外線をカットする性能も兼ね備えています。 99%以上もの紫外線をカットするため、室内側にある物の退色などを抑制する効果があります。
第2位:単板透明5mmガラスタイプ
防音性能
ガラス構成 | 5mmガラス |
価格の目安 ※2枚引違い窓の商品代 | 小さい窓:23,650円(税込) 大きい窓:48,400円(税込) ※サイズ:小さい窓(W)1,300mm×(H)1,200mm ※サイズ:大きい窓(W)1,800mm×(H)1,800mm |
騒音別の防音効果のグラフ
「単板透明5mmガラスタイプ」は、一般的な戸建住宅の窓に使われる透明な単板構造の5mm厚のガラスを組込んだ内窓インプラスです。
透明5mmガラスは防音用途としては最もポピュラーなガラスです。 価格も安価なためコストパフォーマンス面でも◎。 人の話し声や車の音など、比較的低音域の騒音でお悩みの方にオススメです。
比較的低音域の音に対する防音効果が高い一方、「甲高い子供の叫び声」、「赤ちゃんの泣き声」等の高音域の音には弱いガラスです。 防音したい音の高さによってふさわしいガラスが変わりますので、どのガラスがいいかわからない場合はお問合せ下さい。
第3位:防音高断熱ペアガラスタイプ
防音性能
ガラス構成 | Low-E3mmガラス-10mm空気層-5mmガラス |
価格の目安 ※2枚引違い窓の商品代 | 小さい窓:54,426円(税込) 大きい窓:108,188円(税込) ※サイズ:小さい窓(W)1,300mm×(H)1,200mm ※サイズ:大きい窓(W)1,800mm×(H)1,800mm |
騒音別の防音効果のグラフ
「防音高断熱ペアガラスタイプ」は、Low-E3mmガラスと透明な5mm厚ガラスの間に乾燥空気を封入したペアガラス構造のガラスを組込んだ内窓インプラスです。
異なる厚さのガラスを組み合わせているため、同じ厚さのガラスを使ったペアガラスで発生する「低音域共鳴透過現象(※)」を緩和します。防音性能は、車の音などの低音域に対してはやや弱く、比較的高音域の音源に対して遮音効果を発揮します。断熱もしたいが、防音もしたいというご要望にお応えした内窓インプラスです。
低音域共鳴透過現象とは?
窓の防音対策におすすめの内窓インプラス比較表
今回ご紹介した窓の防音対策におすすめの内窓インプラスを、騒音別に防音効果を比較しました。
防音合わせガラス | 単板5mm | 防音高断熱ペアガラス | |
乗用車や人の話し声 中低音域 | 防音効果高い | そこそこ高い | 不向き |
電車 低~中音域 | 防音効果高い | そこそこ高い | 不向き |
小型犬 中~高音域 | そこそこ高い | やや弱い | 防音効果高い |
赤ちゃんの泣き声 中~高音域 | そこそこ高い | 高音域に弱い | 防音効果高い |
ピアノ 低~高音域 | 弱点音域なし | 低・高音域に弱い | 低音域に弱い |
インプラス 商品価格 小:1,300×1,200 大:1,800×1,800 | 63,954円(税込) 111,408円(税込) | 23,650円(税込) 48,400円(税込) | 54,426円(税込) 108,188円(税込) |
まとめ
窓の防音対策におすすめの内窓インプラスをランキング形式でご紹介しました。
内窓インプラスは「ガラス選び」が重要です。いろいろ音が混ざって高音とか低音とかよくわからない…そんな方には、「防音合わせガラス」をオススメします。
「防音合わせガラス」は、2枚のガラスに防音特殊フィルムを加熱圧着で挟み、ガラスの振動による遮音効果の低下を克服。オールマイティーな防音性能を発揮します。
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