結露対策には何が有効?
冬になると悩まされる、窓の結露問題。窓のサッシ枠にもガラス面にも、びっしり水滴がついてしまい窓枠はびしょびしょ、ということはありませんか?そのままにしておくと、木でできた窓枠は塗装が剥がれて汚いシミになったり、やがてカビや腐食に繋がったりします。かと言って、冬の間毎日拭き掃除をするのは大変ですよね。
結露に有効な手段を一通り検討、コスト面などからも比較してみたいと思います。
結露に効く対策あれこれ
プチプチを窓に貼る
一番簡単で、安価な対策です。梱包用のプチプチを窓に貼ると、窓と室内の間に多少空気層ができるため、わずかながら結露が抑えられます。費用も安く、プチプチは百均などでも購入可能です。これと結露吸水テープなどと合わせて使っている方も多いのではないでしょうか。
しかしプチプチは剥がれやすく、窓の見映えはよくありません。窓の開け閉めにも影響しますし、窓全面にプチプチを貼ってしまうと外の景色も見えなくなってしまいます。
価格:百円~数百円
見た目:✕
断熱効果:△
窓のガラスを交換する
今の窓に入っているガラスを取り替えてみるとどうなるでしょうか。結露するガラスは、だいたい1枚板のガラスであることが多いかと思います。この1枚板のガラスを、断熱性能の高いペアガラスに交換することができます。ただ、ガラスの厚みが大きく変わるため、アタッチメントを使います。この手段は窓ガラスの断熱性能はぐっと上がりますが、アルミ製のサッシ枠はそのままなので、枠の金属部につく結露は減らすことはできません。
価格:1窓およそ10万円ほど(テラスタイプ1800×1800mm・施工費含む)
見た目:○
断熱効果:○
サッシそのものを交換する
カバー工法と呼ばれる施工手段で、今ある窓枠はそのまま、サッシを交換する方法。これだとサッシ枠ごと樹脂窓に交換できるため、枠の結露も無くなり、断熱効果もアップします。施工時間はおよそ半日ほどですが、外壁を壊すこともなく、室内側から施工が可能です。ただ新しい窓枠をかぶせる形になるので、サッシ枠が太くなり窓のガラス面積がやや狭くなります。
価格:1窓およそ16万円ほど(テラスタイプ1800×1800mm・施工費含む)
見た目:○(サッシ枠は太くなる)
断熱効果:○
内窓を設置する
内窓を設置することで、室内と室外に空気層ができます。この空気層が室内の温かい空気を逃さないので、内窓の断熱効果は抜群です。断熱効果が上がることによって外窓が冷えにくくなるので、冷えたところに集まる結露が大幅に減少します。やはり人が住まう状態で結露を完全に無くすことは内窓でも難しいのですが、毎日拭き掃除をしなければならないようなレベルの水滴はつかなくなります。施工時間は1窓おおよそ30分~1時間程度です。室内側に新しく窓ができるので、内窓の窓枠の色を変えることでお部屋の印象も変わりますし、古い窓が美しくなる効果もあります。
価格:1窓およそ6万円ほど(テラスタイプ1800×1800mm・DIY取付けの場合)
見た目:◎
断熱性能:◎