入隅とは、「壁や柱の面が2つ出合った隅(すみ)のうち、出っ張りではなく窪みになっている隅のこと」を指します。
内窓を取付ける時、窓枠が入隅の一部になっている窓は、奥行きが小さいと通常のふかし枠を使う方法で取付けできないことがあります。
入隅窓にプラマードUを取付ける場合の注意点についてご案内します。
有効寸法が十分にある場合
通常、内窓を取付ける時には有効寸法を確認します。有効寸法とは、内窓を取付けることができる窓枠の奥行き寸法のことを指します。
プラマードUの引違い窓と開き窓は73mm、FIX窓は53mm以上あればそのまま取付けが可能です。
クレセントの干渉が気になるときは、クレセントを避けた位置から有効寸法をご確認ください。
有効寸法が不足する場合
有効寸法が不足する場合は、ふかし枠(25・40・70mmの3サイズ)を使用し、奥行きの不足分を補います。
ふかし枠の付け方は下記のようになります。(下図は25mmふかし枠)
ふかし枠をつけることで、窓枠の有効寸法が延長できます。
詳しくはこちらの記事をご参考ください。 プラマードU ふかし枠の取付け方法【 25mmふかし枠編】 YKKAPの内窓プラマードUのオプション部材「25mmふかし枠」の取付け方法を動画でご紹介します。 ふかし枠は、窓枠の奥行き寸法が足りない場 ... 続きを見る参考内窓DIY動画~【内窓プラマードU】ふかし枠の取付け方法~25mmふかし枠編
入隅窓のふかし枠採用上の注意
窓枠と壁面が近い「入隅窓」の場合も、有効寸法が足りない時はふかし枠を検討しますが、ふかし枠を取り付けるための注意事項があります。
入隅部分の窓枠にふかし枠を使うには、窓枠の内側から壁面までの距離が28mm以上必要になります。
入隅箇所の寸法が28mm以下の場合は、「ふかし枠カバー材」が壁面と干渉するため、その箇所はふかし枠の取付けができません。
ふかし枠の金属の芯材(補強部材)の上に樹脂のカバー材をかける際、カバー材は芯材の外側を回り込むように取付きます。この時カバー材が壁面に当たると取付けられません。
カバー材を取付けるためのゆとりが28mm以上必要となります。
ふかし枠の取付けができないときは?
入隅箇所の寸法(窓枠の内側から壁面までの距離)が28mm以下の場合は、その箇所を市販の木材で代用します。
※木材はホームセンター等で別途ご用意ください。
木材の出幅(奥行)寸法は、ふかし枠のサイズに合わせます。
木材を使用した場合、木材のついている2つの角にはコーナーカバーの取付けはできません。
室内から見て右側のふかし枠を木材で代用した取付け例です。
木材の色が気になる方は、お好みに合わせ塗装や木口テープなどで仕上げてください。
こんなときはどうするの?
有効寸法が不足する場合の対処方法についていくつかご紹介します。
天井に近い窓の場合
上部と入隅側が壁面に近い場合は、以下の2パターンで検討します。
①上部と入隅側の2方は木材を使用、下部ともう一方の側面はふかし枠を使用する。
②4方すべてを木材にする。
3方にふかし枠が必要な窓の場合
ふかし枠が取付けできない場合は、3方すべてに木材を使用して有効寸法を確保します。
※下地の状況によっては、窓枠に取付けず手前の壁面位置で取付けられる場合もあります。
幅木のある窓の場合
木材を取付ける箇所に幅木がまわっている場合は、その部分の幅木をカットして木材を取付けます。
まとめ
プラマードUは、窓枠に必要な有効寸法があれば、簡単に取付けられる商品です。有効寸法が不足している窓でもふかし枠や木材を使用することで有効寸法は確保できます。
是非、プラマードUのDIY取付けにチャレンジしてみてください。
またエコ内窓クラブでは、プラマードU取付け可否の無料写真診断をしております。DIY取付けにチャレンジしたいけれど、取付けられる窓かどうかわからないという方は「内窓取付け写真判定サービス」をご利用ください。
その他、ご不明点や気になることがございましたらお問い合わせください。
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