和室に内窓をつけるには
和室に内窓をつけたい…でもどうやるの?つけられるの?といったご質問をいただきます。
和室への内窓の取付けは可能です!
紙の障子に似せた見た目の「和紙調ガラス」を選べば、和室の雰囲気を壊すことなく内窓を設置することができます。
寒かった和室が暖かくなり、ぐっと過ごしやすくなります。和室への内窓取付けも、DIYでやってみましょう!
和障子のある窓の場合は、窓枠の上下に障子をすべらせるレール(敷居・鴨居)があります。
そのままでは内窓を固定するネジが留められないため、レールの溝を埋め、フラットにする必要があります。
この溝に入れる木材を「埋め木」と呼びますが、この埋め木のやり方を簡単にご説明します。
STEP1:埋め木の準備~鴨居と敷居を埋める
通常、和障子は敷居(下レール)が浅く、鴨居(上レール)は障子建て込みのため深めに溝が切られています。埋め木する際は画像のようなスペーサー(埋め材)を用意します。
青色:下枠に使う薄いスペーサー(ポリプロピレン製)
白色:上枠に使う木材
※ここでは上枠に木材を使っていますが、ポリプロピレン製の加工しやすいスペーサーがございます。
スペーサーは弊社の簡単見積のフォームからご購入頂けます。
(参考:窓枠補正部材販売ページ)
STEP2:スペーサー(青色)の取り付け
下の溝にスペーサーを入れています。
スペーサーの固定には薄めの両面テープを使っています。
下枠は段差が埋まり、フラットになればいいので、ネジ止めせず両面テープ固定で十分です。
溝はだいたい深さ3mm程度が多いです。
ここに何も入れない場合、内窓を設置する際に下枠をきつくネジ止めすると枠が歪む可能性があります。最終的に内窓のガラスが乗っかり、かなりの重量がかかる場所ですので、きちんと段差を無くしてぐらつくことのないようにして下さい。
STEP3:上枠に両面テープで木材を仮止めする
このあと上枠をネジ止めするため、前段階として木材を両面テープで止めていきます。
※ここに打つネジと内窓の枠を止めるネジが当たってしまうと取付けられないため、前もって内窓の上枠にあるネジ穴の位置を確認しておいて下さい。仮に内窓の上枠を当てて、ネジ穴の位置を鉛筆などで印付けしておくといいかと思います。
STEP4:埋め木のネジ止め
内窓の枠を設置する際、鴨居・敷居の溝を埋め木しておくことで上下枠部分の気密性を高めます。この溝の内側がスカスカだと、内窓の枠との密着面が減り、気密が悪くなることがありますので、できるだけ埋めるようにして下さい。
鴨居の深さはおおよそ15mmほどですので、木ネジは25mm~30mmくらいの長さのもので十分です。(※お家によっては溝の深さや幅に違いがありますのでご確認下さい。)
STEP5:埋め木完了
上下の溝が埋まったら、いよいよ内窓の設置になります!まずは縦枠から入れていきます。
この後の内窓設置方法についてはこちらから
STEP6:施工完了
和紙調ガラスがふんわりと直射日光を和らげる、断熱効果の高い窓辺になりました♪
2019/4/15 内容を一部改稿しました。
2020/2/7 内容を一部修正しました。
もっと詳しい埋め木のご案内記事ができました!
和室には和紙調ガラスがおすすめ
和室に内窓を取り付ける時、和室の雰囲気を壊したくない、目隠し用途があるという場合は、この記事の窓にも使用している紙障子に似せた見た目の「和紙調ガラス」がおすすめです。
和紙調ガラスを使った施工例
障子だけの場合と、内窓を付けた時の断熱性能比較の記事ができました。こちらも参考にしてみてください。
参考内窓と断熱~紙貼り障子に断熱性能はあるの?
紙貼り障子の断熱性能はどれくらい? 障子の断熱性能は? 和室には欠かせない「障子」は、昔から広く使われている優れた建具です。 外からの光を取り込む明かり取りとしての役割だけでなく、入ってきた光を拡散し ...
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