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予算の消化状況と今後の展開についての見通し

お知らせ更新日:2023年05月15日

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お客様各位

平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

4/19に掲載いたしました「先進的窓リノベ事業の予算消化についての弊社の見解」につきまして、非常に大きな反響をいただいております。

前回の見解の中で「施工業者のキャパシティの限界」が予算消化に与える影響について述べさせていただきました。
こちらの内容について、非常に多くの問い合わせをいただいておりますので、こちらを補足をさせていただくと共に、5/15時点の「先進的窓リノベ事業」の予算消化の現状と今後の見通しについて述べさせていただきます。

サッシ業界の施工キャパの小ささ

内窓の取付け工事は、一部の例外はありますが基本的にサッシ屋や建具屋、ガラス屋(以下、サッシ業者)といった業種の会社や職人が行います。

お客様から内窓の注文を請ける、いわゆる元請業者は「工務店」「リフォーム店」「ホームセンター」「家電量販店」「ネットショップ」など多岐に渡りますが、取付け工事を彼ら自身が行うことはほとんどありません。彼らが請けた仕事は最終的に地場のサッシ業者へ外注委託をすることになります。

まずそもそも、今回の1,000億円という規模の補助金ニーズに対し、取付け工事を行うサッシ業者の絶対数が全く足りていないことが判明しております。
これは先進的窓リノベ事業の受付開始前から、「現場調査の遅延」、「見積提出の遅延」という形で露見しておりました。

  1. 現場調査の実施がなぜ遅れたか(現場調査を依頼してから実施まで1.5~2カ月程度の待ち時間)
  2. 見積書の送付がなぜ遅れたか(現場調査実施から見積提出まで数週間~1か月の待ち時間)
  3. 商品の納期より工事日がかなり先なのはなぜか

これは、全国に数万社ある元請業者に対し、現場調査や工事の最終的な受け皿となるサッシ業者が圧倒的に不足しているからなのです。

また、サッシ業者の組織は規模の差はあれど、平均的な人員規模は1~3名です。
この人数で、内窓の現場調査から施工納品まで対応せねばなりません。

「現場調査を行う人」 = 「報告書(元請への見積書)を作る人」 = 「取付け工事を行う人」

上記のように、全ての工程をひとりでこなすサッシ業者は決して珍しくありません。
現場調査が立て込むと報告書(見積書)が作れない、現場調査や見積にかかりると今度は施工が出来ないという状況となり、それらが積み重なって大きな遅延となるのです。

このサッシ業者の不足は、4/19の弊社見解で指摘した「内窓メーカーの製造能力の限界値」がなぜこんな低い水準になっているのかという疑問の一つの答えでもあります。
内窓メーカーの製造能力が低いのはサッシ業界の規模、特に内窓市場の規模が極めて小さいからなのです。

大手内窓メーカーのリクシルやYKKAPは、押しも押されもせぬ大企業であり、その経営判断は極めて合理的です。
市場規模に見合わない製造能力を持つことは、経営的な観点からもありえません。

もちろん、数十人のサッシ職人を抱える規模の大きなサッシ業者もごく少数ですが存在はします。
しかし、規模の大きいサッシ業者は、今回の先進的窓リノベ事業に本腰を入れられません。
それは規模の大きいサッシ業者は、工務店やハウスメーカー(以下、工務店)が主要な取引先となっているからです。

彼らの取引先である工務店は住宅の新築工事が中心となります。
得意先工務店の建てた新築住宅へのサッシ納品が、規模の大きなサッシ業者の主要な業務となります。

現在、先進的窓リノベ事業と並行して行われている「こどもエコすまい住宅支援事業」の進捗率が伸びているということは、工務店が新築をどんどん建てているということです。
大手のサッシ業者はこの工務店の新築現場へのサッシ納品で手一杯であるため、先進的窓リノベ事業に参入していくことがとても難しいのです。

当然、彼ら自身が元請けとなるチャンスはありますが、補助金はあくまで一過性のものです。
一過性のニーズに対し、もしも自社の工事を優先し、得意先工務店の仕事を疎かにしてしまえば、補助金が終わった後に工務店からの仕事はなくなるでしょう。

国が先進的窓リノベ事業と、こどもエコすまい支援事業を同時に実施して行ってしまったことで、先進的窓リノベの施工可能業者から、手数の多い規模の大きなサッシ業者が抜けてしまったのです。
言い換えれば、工務店が「こどもエコ住まい支援事業」を活用すればするほど、市場から先進的窓リノベ事業の施工力が削がれていってしまうのです。
結果として、小規模なサッシ業者を冒頭の工務店やリフォーム屋、ホームセンター、家電量販店などの内窓元請業者が取り合う事態となっておりました。

6月に入ると、3月下旬頃に受注した内窓がメーカー工場にて完成し、いよいよ工事が始まります。
工事が始まれば、かなりの規模の数量を、平均1~3名の規模のサッシ業者で納めてゆかねばなりません。

1人のサッシ業者が、取付け工事にかかる時間は、1現場仮に20窓とすると最低2日はかかります。
サッシ業者にとって決められた工期を守ることは絶対です。
6月以降、サッシ業者は取付け工事を最優先にスケジュールを組み立てることになります。
新たに新規の現場調査や見積といった業務を入れる余地はほとんどありません。

元請け業者は、受け皿となるサッシ業者の確保ができず、また仮に確保できたとしても、現調日時の調整や見積提出に速度を欠くため「確実な補助金支給を求められる」現在の市況において、非常に不利な状況であるため、積極的な受注活動ができません。
弊社では、今後の予算消化率は受付開始直後とは比較にならないレベルで低調に推移すると考えております。

以上が、弊社が「サッシ業界の施工キャパの小ささ」をもって補助金の枯渇が無いと判断する根拠です。

現在の進捗率と今後の展開について

現在先進的窓リノベ事業の補助金の活用を積極的に進めている大手販売業者はほとんどおりません。
今や大手に限らず内窓を扱うことが出来る販売店のほとんどが、先進的窓リノベ事業の新規受付の終了、または停止を宣言しております。

内窓の販売店が現在、新規受付の終了や停止をしている理由は大きくは以下の2つです。

  1. メーカーの製造納期遅延
  2. 残りの予算枠の不透明性

直接弊社の仕入先の最大手内窓メーカー2社に確認したところ、5月以降の新規の内窓の注文数量は大幅に減少しております。
しかし、これまでの受注分の製造待ちが8月初旬まで溜まっていることに加え、、前回のオーバーフローによる大混乱への警戒から各メーカーが公表納期を一気に縮めることは極めて考えにくく、この状況下で受付再開に踏み切る販売店はほぼ無いであろうと考えております。
残りの予算枠の不透明性も再開を踏み止まらせる大きな要因となっております。
補助金ありきで、内窓の購入を検討しているお客様が大半の状況で、補助金の支給可否の話を除外して商談を進めることはできません。

5/15の時点で先進的窓リノベ事業公式HPに公表されている消化率は19%(190億円)程度です。
弊社では、実際の消化率は予約分を含めて23~24%であろうと思っております。

今回の先進的窓リノベ事業は、異常な補助率の高さで注目を集めたため、「あっという間に無くなってしまう」という煽り文句がネットを中心に飛び交い、販売店は予算の先押さえが出来る「交付申請の予約」なしには物件の成約ができない状況であると認識しております。
また、すでに契約を締結したお客様に対しても、安心をしていただくために、予算の消化率の進捗にかかわらず、同じく交付申請の予約をせざるを得ない状況です。

補助金の受付開始前から既にその状況であったため、ほとんどの販売店が、契約前、契約後にかかわらず交付申請の予約を行うことを余儀なくされており、これらが全て含まれた消化率が5/15現在で19%ということです。
※交付申請の予約は必要な書類やデータが全て揃い、申請ボタンを押すとその時点で予算の確保が完了します。

弊社の消化率の予測値が4~5%(40~50億円)上ブレしているのは、交付申請の予約には非常に手間がかかるため、予約作業が完了していない物件を一定数折り込んでいるからです。

予約申請の事務作業は内窓の販売店にとって大きな負担となっており、また予約申請が通るか否かの明確な基準もいまだ事務局から明確に示されておりません。
もしも予約が通らなければ、再申請のための作業がさらなる負担として重くのしかかります。
中小規模の販売店では、交付申請の予約を前提とした契約の取り交わしのフローは非常に厳しく、受付再開の足かせになっていると推察されます。

こちらも予約申請が不要なほどに各内窓メーカーが公表する製造納期が縮まれば解消しますが、残念ながら当面、実現することはなさそうです。

弊社の試算では6月15日の時点で、各内窓メーカーの製造納期が、注文日から45日を切っていれば、再び新規の受付を始める大手の販売店が現れてくると考えております。
もしもそうならない場合、販売店やお客様にとっての大きなリスクが取り除かれないため、再び盛り上がることのないまま最終的にかなりの規模の予算の未消化を抱えて終了することになると考えております。

下図は6月中旬までに内窓の製造納期が45日を切らなかった場合の、弊社の予測する消化率グラフです。

予測消化率グラフ
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